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それでも、生きてゆく [ドラマ]

 9月にupするはずのブログ、遅れました。

 サントラのCDも、聴いています。


 ドラマ『それでも、生きてゆく』最終回を

 観ました。


 自分の中で 罪を受け入れられない文哉(風間俊介)

 自分をいう存在を見つけられない文哉

 留置場のガラス越しに、文哉に語りかける父(時任三郎)

 お母さんの顔が想い出せない。助けて。と

 父に助けを求める文哉


 沢山の苦しみと悲しみと愛と憎しみと葛藤を抱えながら生きてきた

 被害者の家族と加害者の家族


 被害者の兄・洋貴(瑛太)と加害者の妹・双葉(満島ひかり)

 双葉は、兄を許せなかった。

 でもそれをとめたのは、洋貴だった。
 
 あなたに 文哉と同じようになってほしくないから


 文哉の父は、文哉の拘置所の近くで汗を流して働く。

 文哉が自分に助けを求めてくれたことが救いです。

 そのために生きてゆきます。と語る文哉の父


 洋貴も文哉の面会へ行く。ある決意を持って。

 幼くして亡くなった母の面影とトラウマを持って育った文哉

 表情を変えない文哉

 面会時間の終わりに、洋貴は、一枚の写真をガラス越しに見せる。

 そこには、美しく若い母親と赤ちゃん。

 母の愛をたっぷり受けた文哉の姿だった。

 文哉が泣き出す。

 
 人はいろんなことを 背負って 生まれてくる。

 家族とは 命とは 生きるとは 愛とは 罪とはと

 人の幸せとは と考えさせてくれるドラマでした。

 
 主人公のふたり、陽貴と双葉の会話が、互いにぽつりぽつりと

 話すのだけれど その一言一言が 人間らしい。

 不器用なふたり

 互いに憎しみ合った激しい葛藤と氷は溶けて愛になった。


 毎回、ふたりや家族との激しい葛藤やぶつかり合い

 憎しみを投げかけるシーンや 洋貴や双葉や家族の心の痛みが

 こちらまで伝わってきて 心が痛かった。


 最後はふたりの静かな どこにでもあるような

 何気ない会話に 心がぽかぽかとしてきた。

 ふたりは敬語を使いあうけれど どこにでもいるふたり

 心と心の距離は 月のような遠さから 近くになった。


 ふたりで 遊園地へ行く

 思いっきり弾ける。きっとこういうことをずっと

 心の中で ずっと 自分で押しつぶしてきた ふたり

 
 さようならを言う双葉。

 さようならを言わない洋貴に 泣き出す双葉

 洋貴はそっと双葉を抱きしめる。


 双葉は、兄のせいで、重症を負い植物人間になった

 小さな女の子の母(佐藤江梨子)に付き添い

 言葉をかける。女の子の母親がわりになり

 ずっとずっとその母親を見守って生きてゆく決心をする。

 意識がないはずの母親から ひとすじの涙が流れる。

 母親に 言葉をかける双葉



 とても重いテーマで

 主人公たちの気持ちと重なって 心がとても痛くなりました。


 子どもを殺された母、大竹しのぶの演技は凄くて

 一瞬のうちに 幸せを奪われたら 相手や相手の家族を

 許すことが出来るだろうかと 考えました。


 でも このドラマは 犯罪を描きたいのではなく

 テーマは 家族の絆や愛。


 加害者家族も 被害者家族も

 事件で それまでの生活は奪われて 苦しみや悲しみを背負う。

 それでも 家族として生きようとする。


 ときどき 陽だまりのような 笑いや優しさや温かさがあって

 人の残酷さではなく、人の愛や温かさを描きたかったのだと思います。
 


 人は それぞれの道を それぞれの罪や悲しみを背負いながら

 時に押しつぶされそうになりながら

 転びそうになりながら それでも、生きてゆく



 新しい人生を歩み始めた 主人公たちを

 そっと 応援する


 いつも あなたを 想います

 悲しみの 向こう側へ 進め


 一番 心に残った 言葉。


 ふと 虹が 出たような気がした。

 
 みんなの 空へ

 虹が さしますように


 
 素晴らしい演技の俳優さん、女優さんと

 この番組をつくって下さったスタッフの皆様へ 感謝します。


 辻井伸行さんの ふりそぞぐ光のような美しいピアノと音楽

 
 小田和正さんの やさしくて温かい歌声『東京の空』に

 こころが 安らぐ。


 
 人は とても 不器用な生きもの
 
 でも 人を愛さずにはいられない。

 
 

それでも、生きてゆく オリジナル・サウンドトラック

それでも、生きてゆく オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: avex CLASSICS
  • 発売日: 2011/08/10
  • メディア: CD



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